あれから二月過ぎての今日

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孫……通称家主は、私達にこの家を提供したい。と、親族に提案したところ、分かりきってはいたのだけれど、ものの見事に却下をくらったのである。 普通に考えれば、あまりに当たり前なこの結果に、私はそそくさと帰ろうとした、その時、 「僕も彼らと一緒に住みます」 「は?」 「これなら、文句無いですよね?」 そう、まだ何か言いたかった親族をそう言い。一喝。まさに、強引に決を出したのである。 ……で、今にいたる。 「あ、醤油とって」 「はい。」 「ありがとう~~」 上記の会話は、孫と女子高生のやり取りである。まるで、新婚ほやほやのやり取りのようだ。 ……正直、私としては、コレはチャンスなのかもしれない。 これを気に、このふしだらな女子高生が、この面倒見の良すぎる孫と良い関係になってくれれば、私は安心して彼女前から去る事が出来る……。 「……だな」 「うん?どうした?」 「なんでもない。お!この漬け物美味いな」 「それ、僕が漬けたんです。ばあちゃんの糠(ぬか)を使って」 素晴らしい糠漬けであるな。 さて、どうしたものかな……。
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