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困った。実に困った話しだ。
つい、最近、本当に最近知り合った女子大生に、白昼大胆に告白されるとは思いませんでしたよ。
「…………」
「返事は?返事はまだですか~~?」
しかも、絶賛返事を急かされ中。
おいおい…………今、休憩中だよ?休憩させろよ。
いや……しかし……何でこうなった?
こんなフラグを打ち立てた記憶はとんと無いのだが、何をどうしてこんな突然の告白イベントが、今は別件の事で頭が一杯の私を出迎えるのだ?
……ええい!なんて面倒な!
などと、私が誰のせいで、いらぬ心労に胸をキリキリさせているかも知ってか知ら……無くはないからだろうか。未だに、「返事は~?返事はまだですか~?」と、口しつこく問い詰めてくるし……。
痛い。
心と、同僚達のブリザード級に冷たい視線が、耐え難い程に、痛い。
とりあえず、
「……こんなに沢山の野次馬の前では、軽く返事は返せないし、あまりに突然過ぎて、まともな返事も返せそうにない。だから、一週間ぐらい――」
「3日間」
「……分かった。3日間だけ。返事は待ってもらえるかな?」
「ま。良いでしょう。3日だけ、待ってあげましょう」
返事を伸ばす事は、無事成功。
……3日間の猶予期間を得た。こっちの方が、正しいかも知れない、な。
…………はあ。どうしたものか。
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