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第三話 くねくねさん
緑が溢れ出す季節。目の前には、広大に広がる泥の絨毯。そこにアクセントとして、緑の草が浮いてたりしていた。
そう、私たちは田植え前の、田んぼの前に集合していた。
なぜここに居るのかという理由は、長くなるので省略させてもらう。学園行事とだけ、言っておこう。
実際のところは、自分達の主食ぐらいは自分で育てようという、理事長のありがたい考えで始まった全学年強制参加の田植えイベントなんだけど。
とは言え、全員で田植えをするとカオスになるので、クラス毎に田植えをする人の選出をあらかじめしている。
うちのクラスで選ばれたのは、優花と蒼子を含む十人だ。すでに田んぼに入って、田植えを始めていたりしている。
私と言うと、生徒会の副会長なので水田の脇にある広場にテントを広げて、その中で座って指示なんかをしている。
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