File ~ 綾 ~

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あの日はその後も大変だった 私がタケシをおんぶしてる所を忍や美季に見られたり、それを辛口女王島崎に知られたり、浴衣どころか下着まで濡れたり ホンットに…… 全部タケシのせいだ …………夏休み明け………… 「本当にいいのか、藤咲? 先生はこのまま弓道部の方がいいと思うけどな」 「はい、いいんです……」 ………野球部グラウンド……… 「さっ来~い!!」 カキーン! 「ファースト!!」 パン! 「ナイスショート!」 私は弓道部を辞めて野球部女子マネージャーになった 「ねぇ綾ちゃん」 「ん~ 何?」 「あんなに弓道ガンバッてたのに、何で急に野球部に入ったの?」 「な、何ででもイイだろ!」 「なんだぁ、タケシにでも告られたのかぁ?」 「んな訳無いだろ!……でも」 「お?『……でも』何?」 「綾ーっ氷足してくれ~!」 「うるさい怪我に~ん!! ごめんね、仕事入ったから」 タッタッタッ………… 「逃げられたね忍ちゃん」 「チッ、逃がしたか!」 ここから 私は見ててあげるんだ アイツが野球部に入って、運動音痴が治っていってるか ちゃんと 見ててあげるからね タケちゃん File ~ 綾 ~ FIN
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