File ~ 凛 ~

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「お前……ハァ…ハァ…体力あるなぁ。5階……ゼェ…からほぼ全力……じゃねぇか」 木村は一回留年しているが、それはただ単に頭が悪いから一年の時に留年しただけ 木村は優しい……というか内気な草食系の敏感肌で、くすぐり攻撃や抱き付きに弱く、そこまで行動力は無い 「なんですかセンパイ?」 「いや、次の講演会で今年の表立った部活動は終わりだから、役配表を渡そうと思ってさ。池村、この間は部活に来てなくて渡せなかったから」 「そんな物の為に…」 凛は呟いた 「お前……なんで部活に来ないんだよ!?あんなに演劇好きだっただろ?」 「………どーせ…」 「去年まで、休みの日も間違えて部活に来るほど、演劇好きだっただろ!?」 凛は驚いた あの日の事をしってるの!? なんで!? あの日は誰も居なかったハズなのに、何で部長が知ってるの!? 木村は意見を言い続けた だが 「部長~!!」 たくさんの女子の声がした 「っ!?」 凛と木村は互いに目を見開き仰天してしまった 約半年ほど部活に出てなかったため凛は忘れていた。木村は元々の体質だった 木村は新入女子生に人気があった 「お、おいっ。こら」 木村はたくさんの女子に囲まれて困り果て始めた キャーキャーと騒がしくなる木村から2mほど離れた所に凛はいた 「………」 「おい池村、助けてくれ!」 困っている木村 ムスッっとした凛 凛の導き出した答えは 「……私、行きますね」 「えΣ(°□°;)」 「じゃ」 タッタッタッ………… 「無視して走り出す」だった 木村の断末魔が聞こえた
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