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「うぅ……ヒック」
「泣かないでタケちゃん」
「ヒック……グスン」
「もう少しでタケちゃん家だよ」
ピ…ピピピ
「…けちゃん……泣か…いで……」
ピピピ!!
ピピピ!!
ピピピ!!
……
「ん………んん?」
ピピピ!!
ピピピ!!
いつもの見慣れた天井
私は、至福の時を邪魔する自分で選んだ目覚まし時計に、いつもの様に起こされた
「仕事熱心な時計だなぁ、はいはい、今起きますよ」
ピピ カチッ!
……
しっかし懐かしい夢だったなぁ
5年前の夏祭りだったっけ?
たしかアイツが赤い風船追いかけて、川に落ちて、私がおんぶしながら、アイツん家まで運んだんだっけ?
そんな事をボケーっと思い出していると、不意に部屋のドアが力強く開いた
ガチャ!!
「綾!学校は!!」
不意を突かれてしまい、体を跳ね上げながら驚いてしまった
「うわ、お母さん!?」
「今日学校でしょ!?今何時だと思ってんの!!」
「ふえ?……うわぁ!!!」
夏休みだ(^O^)
なんて考えて目覚ましセットしてたから、とんでもない時間だった
「うわぁ、しまった~!」
どすん!ドタンバタン!
「行ってきま~す!!!」
私は慌てて家を飛び出た
間に合うかなぁ学校?
「もう、ホンットに世話が焼ける子ねぇ。もっと余裕を持って行動出来ないのかしら?」
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