Ⅱ 不思議な鏡

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  三年前のこの日‥ この大きなツリーの前で、また逢う約束をしたまま‥ 彼は、天国の住人になった‥ ─ どの星が翔(カケル)なんだろ‥ ブルーブラックの夜空に瞬く星を、アユリは見上げていました。 ─ ねぇ‥   逢いたいよ‥   逢いたい‥  キミがいないと、あたしは  前を見ることが出来ない‥ アユリの大きな丸い目から、幾筋もの涙が零れ落ちました。  
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