Ⅱ 不思議な鏡

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  アユリの両の手のひらに、ユックリと、とてもユックリと流れ星が落ちて来ました。 ─ 流れ星‥ アユリが、そう思っていたものは、不思議な形をした鏡でした。 ─ 夜空から鏡‥? まるで誘われるように、アユリは、その鏡を覗きました。 だけど、そこに映っていたのは自分の姿ではありません。 ── 翔‥ 懐かしい彼がアユリに向けて、優しく微笑んでいました。  
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