ニ喰目

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 まず一頭が飛び出してきた。その時点で四人叫ぶ。だがしかし、終わらずにもう一頭、止まらずもう一頭、止めにもう一頭の計四頭のウロヴォロスが出てきたのだ。  既に広場に空きスペースは無い。一体どこにこんなに居たのかと言えるほど。 「よ、四頭のウロヴォロスだってよ」 「……」  ジョンソンの言葉にシンラは無言の返答。 「…あ、俺今日の二時から大事な予定があるんだよね」  そう言って逃げようとするツバサをハヤトが捕まえる。 「「「ないだろ(怒)」」」 「スイマセン」  平謝り☆ 「さて、どうしますか?」  シンラがあえて三人に聞いた。 「そんなの」 「聞かずともさ」 「分かってるだろ?」  シンラは口角をやや上げて微笑む。 「「「一人一頭がノルマ!手早く分断!!もちろん死なない!!!」」」  ツバサ、ジョンソン、ハヤトが声を揃えて言った。 「言うと思っていましたよ」 _
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