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「よし、皆とは完全に離れたな」
ジョンソンもまた同じような広場までウロヴォロス堕天を引き連れてきていた。
「それ、まずは挨拶代わりだ!」
ダァン!、と、内臓破壊弾を顔面に撃ち込む。そして休む暇なくすぐさま次弾を撃ち込む。同じように命中し、ウロヴォロス堕天が怯んだ。
「っし!」
グッっとこぶしを握り締め、次の行動に移るジョンソンの頭の中には既に討伐までの道筋が描かれていた。
――そのときだった。
ウロヴォロス堕天がいきなり超スピードで足を軸に回転した。踏み込んでいたジョンソンはそれを受けてしまい、派手に吹き飛ばされた。
「いって~…。この野郎、やってくれたな」
瞬間ジョンソンの纏うオーラが変わる。普段の静かな闘気とは全く違う、全面にピリピリとした殺気を放つようなオーラ。正しくキリングオーラだった。
「…あんまり好きじゃないんだよね、嫌われた原因みたいなもんだし。…この呼び名も好きじゃなかった。"阿修羅の剣聖"?…俺は一介のゴッドイーターだよ」
キリングオーラを浴びながらも、アラガミであるウロヴォロス堕天は独り言を言っているジョンソンに向かって突進を開始した。
「…黙って引き下がれば良かったのにな。…お前はバカだよ」
その言葉を最後に、ものの数分でウロヴォロス堕天は地に崩れ落ちた。
「…疲れた」
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