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…意味が分からん。俺は深く溜め息をつき、言葉を発した。
「それで、責任とは具体的にはどうしろと?」
女は暫く考える素振りを見せ、返答を寄越してきた。考えてなかったのなら責任とか言うな、なんて思ったのは言わない方がいいだろうな、うん。
「明日からはとむぎ茶を二人分作ってくれればいいわ」
思っていたよりは楽な責任だったが、はとむぎ茶を通常の倍も消費するのは経済的にも、個人的にも痛手である。しかし今はそんなことが言いたい訳ではない。
「明日からって、またお前と関わらなくちゃいけないのか!?」
「何よその失礼な言い草は」
失礼も何も、助けてやったのに初対面で2発も殴られ、はとむぎ茶を盗られと、恩を仇で返されたのだから当然だろう。
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