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『まず、これはおふざけじゃない。それを現実だと知ってもらう為に今からそれを証明しよう。』
拡声器を校舎に向けて話していた男が、指示すると、5~6人が長細い何かをポケットから持ち出した。
「まさか……ダイナマイトとか言わないよな………?」
さすがに眼が引きつった。
女子生徒は集団に怯えて、お互いに身を寄せ合って震えている。
再びあの男が指示する。他の奴らはまるで、人形の様に任務を遂行するのか……?
火を点け、それを校舎の方へと投げ入れる。
いくら威嚇だとしてもやりすぎだ!!
どこかの過激派グループじゃあるまいし……。
――――ドォオオォオォォン!!!!!
「………………!!!」
恐怖で足が竦(すく)んでいた。
あまりにも信じられない現状を受け入れたくないと、体が震えている。
恐怖で立ち上がる事が出来ない。
これじゃ……逃げる事も出来ない!!!
『さて、諸君…信じて貰えたかな……?これは嘘ではなく、現実だと。』
―――――あれは人じゃない。
同じ人間であるという事を、俺だけではなく、この学校に居る全員が思った事だろう。
『諸君に言いたい事はまだ山ほどある―――。まず、一つ目は――――殺し合い……つまり、生き残りを賭けたサバイバルをしてもらう。』
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