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「玲………玲!!?」
いつもは勝ち気の玲が今はすっかり恐怖に支配されていた。
眼は絶望的。
確かに今、俺も絶望的で、何かを考えることさえ、ままならない。
「ダイナマイトだぞ!!?その上、殺し合いなんて……出来るかよ!!!!ふざけんな!!!!」
あの集団は、予想でもしていたかのように、
『そうだ。1人でもこのゲームに参加しない場合も、皆殺しだ。』
と、言った――――。
・9時40分・
普段ならもう一時間目の終わりのチャイムが鳴る時間。
ただ、非常事態なのからか、それともあの集団を警戒しているからなのか、チャイムは鳴らなかった。
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