night+4 獣のココロ

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 家に帰るなり、織音は部屋に閉じ籠ってしまった。夕飯にも顔を出さなかったため、純も望も心配したらしい。何度か織音の部屋に行ったが、暗い顔をして帰ってきた。 「今日は考え事するから、織音の分食べてもいいよ、って」  ちゃっかりしてるのか、純も望も雅も、織音の皿から自分達の皿にハンバーグを移した。織音の好物のハンバーグだ。三人のおいしそうに食べる姿が、織音の姿と重なって見えた。  蓮は食事のあと、織音の部屋を訪れた。 コンコン 「入るぞ」  返事がないまま入ると、蓮の鼻腔に甘い匂いが広がった。酔ってしまいそうなほどに、甘い匂い。蓮は理性をフルに働かせて中へと進む。  当の織音はベッドの上で仰向けに寝ていた。天井をただぼうっと見つめている。  蓮はベッドの端に座った。重みでベッドが何度か上下した。それでも織音は起きない。  
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