2日目

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草食動物達の部屋を出た後、彼の住む家(部屋?)に戻った。 「まぁ、そういう事だからよろしくね」 「…うん」 そして彼は思いついた様に、 「あぁ、そうだ。呼び方…考えないといけないね」 「呼び方?」 「流石に"貴方"とか"君"…だとね、それに同じ名前だから呼び方決めよう」 「………」 「君は 恭弥 でいいかい?」 ―ドキン …何これ。名前呼ばれただけなのに…胸の鼓動が早まる。 「…うん」 「さて、僕はどうするか…」 彼は……… 「………恭」 「うん?」 「貴方の呼び方、…恭は?」 「…恭、か……うん。いいね」 そう言って彼は微笑んで、僕の頭を撫でた。 (心臓の音…うるさい) 彼が微笑む度、自分に触れる度、名前を呼ばれる度、胸の鼓動が早くなってうるさい。 (何なのコレ…) 彼は他のヤツと違う。今まで他人にこんな風になった事は一度だってない。 (いつもは、他人なんて煩わしいだけなのに…) (もっと貴方の事が知りたくなる。もっと貴方と一緒に居たいと思うこの気持ちは……何?)
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