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「…ねぇ、こんな朝早くに何処に行くの?」
「まぁ、行ってからのお楽しみだね。一応、色々と回る予定だけど」
「……ふぅん」
恭に起こされ着いて来てみたものの、行き先は分からないし…何処に行くんだろう。
それから暫く、10分程歩いた。
「さぁ、着いたよ恭弥」
「此処は…」
恭に連れられ来た先は、並盛中学校だった。
「何で……」
「10年後の並中、変わらないでしょ?君も見てみたいかと思ってね…それに僕も久しぶりに来たかったから」
「………」
「中に入るかい?」
「最初からそのつもりなんでしょ?」
「フフ、まぁね」
10年後の並中は、本当に10年前と変わらず、少し壊れかけた箇所を修復した程度で、全く変わず、10年前の世界に帰ってきた感覚になった。
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