3日目

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「恭弥、応接室行こう」 「うん」 そういえば、10年後の風紀委員会はどうなっているのだろう。まさかまだ僕が並中の風紀委員長をしているとは思えないし…誰かに託したのだろうか。 (そうだとは全く思えないのだけど) そうこう考えている内に、応接室に辿り着いた。 「…ここに来るのも久しぶりだ」 「………」 開け放たれたドアの先の部屋の中は、今僕が使っている応接室とあまり変わりが無かった。と言う事はまだ此処は風紀委員会が使用していると言う事? 「どうしたの?恭弥」 「…ねぇ、恭」 「……何?」 「貴方は今でも風紀委員会をやっているの?」 「それに似た様な事はしているよ」 「…似た様な事?」 「この並中の風紀委員を母体とした"秘密地下財団"と言うものを作ったんだ。そこでは、並中で風紀委員長をしていた時の様な事をしたり今は匣やリングの事とか色々と調べていたりするんだ」 「へぇ……」 「フフ、何か気になる事でもあるのかい?恭弥」 「…え?」 「気になる事がある って顔してるよ」 「……いや、この応接室が、今(10年前)と変わりなかったから…もしかして、貴方が使っていたりするのかと思ったんだ」 「あぁ、そう言う事…此処には時々来るんだ。その時、部屋の中弄られてると嫌だからね。誰も僕以外此処を使わない様にしているだけだよ」 「…ふぅん」 (だから今と変わらないんだこの部屋は…だって、貴方は僕でもあるから) 「さぁ、恭弥。次行こうか」 「うん」 貴方を見ていて、自分自身じゃなく。他人にしか思えなかったけど。やっぱり、10年経っても…僕は僕のままだ。貴方を見ているとよく分かるよ、恭。
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