4日目

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その夜。 僕らは、目が合う度。どちらからともなく抱き合って、幾度となくキスをした。 触れるようなキス。激しく深いキス。愛を確かめる様なキスを… 彼と想いが通じ合えたことの喜びで僕はこの時、忘れていた。とても大事な事を。 そう、彼と過ごせる日はもう… 1日しか残されていない事を―…。 「………恭弥、もうすぐさよならだ…」 ただ彼のその一言は、眠っていた僕には届かなかった。
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