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「ここは―…」
「綺麗でしょ?」
恭の連れてきた場所は、部屋の割りと近くにある園庭だった。
そしてその中心には、大きな桜の木が美しく咲き誇っていた。
「これ…」
「ここでなら静かに見られると思って、作らせたんだ」
あまりにも美しく咲き誇っている桜に、目を奪われた。
「そういえば、桜大丈夫かい?もうあの病気、掛かってないと思って連れてきたんだけど…」
「大丈夫だよ…ありがとう恭」
「いや、君が喜んでくれたなら僕は十分だよ」
そう言って恭は僕の額にキスを落とした。
「さぁ、二人で花見でもしようか」
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