5日目

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「ここは―…」 「綺麗でしょ?」 恭の連れてきた場所は、部屋の割りと近くにある園庭だった。 そしてその中心には、大きな桜の木が美しく咲き誇っていた。 「これ…」 「ここでなら静かに見られると思って、作らせたんだ」 あまりにも美しく咲き誇っている桜に、目を奪われた。 「そういえば、桜大丈夫かい?もうあの病気、掛かってないと思って連れてきたんだけど…」 「大丈夫だよ…ありがとう恭」 「いや、君が喜んでくれたなら僕は十分だよ」 そう言って恭は僕の額にキスを落とした。 「さぁ、二人で花見でもしようか」
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