5日目

6/9
前へ
/34ページ
次へ
「………恭弥」 「…ん?何、恭」 「恭弥は、僕の事好きなんだよね?」 「なっ…!何をいきなり」 「いいから、ちゃんと答えてよ」 「……好き、だよ」 「フフ、そっか…ありがとう」 「…?何なの急にそんな事」 そう言うと、恭はどこか寂しげな笑みを浮かべて、 「もう、時間だ。恭弥」 「え?」 ボゥン 急に僕の周りに煙が立ち込める。 「え、何これ…」 「本当に、ありがとう恭弥。僕も君が大好きだよ」 「ちょっと、恭―…」 立ち込める煙の中、見えたのは、悲しみに顔を歪める恭だった。 「さよなら恭弥」 こうして僕は10年前の世界に戻った。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

52人が本棚に入れています
本棚に追加