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目を開けると、そこは応接室だった。
「あ、雲雀さん!無事に帰ってきたんですね!よかった…」
「おぉ、雲雀。目が覚めたか」
「本当に、リボーンがすみませんでした!」
「うるせぇ、元はと言えばジャンニーニの野郎が改良に失敗したからじゃねぇか!」
「い、いや、でも打ったのお前だから…」
「……えせ、」
「…え?雲雀さん、今なんて…」
「僕を10年後に帰せ!」
あの人の居る世界に帰せよ。
「雲雀さん……」
「雲雀、残念だがそれは出来ない。お前も分かっているだろ?お前は此方の世界の住人だ。10年後の世界に留まる事は出来ねぇんだ」
「………」
「とりあえず、今は落ち着くまで休んでろ」
そう言って赤ん坊は応接室を出ていった。
「あ、あの…本当にすみませんでした雲雀さん!」
「ほら、さっさと行くぞダメツナ!」
静かになった応接室。そう言えば、恭と二人で此処に来たっけ…
ねぇ、どうして。好きなのに。離れたくなかったのに。恭…。
ソファから起き上がると、学ランのポケットから カサッ と音がした。
「………?」
取り出してみると手紙が入っていた。
表に
恭弥へ
と、彼の字で書かれていた。
「………恭」
手紙を開けてみるとこう書いてあった。
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