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化け物は自慢の爪で掴み掛かろうとする。杏は身を低くし足を蹴りひざまつかすとクルリと回ると更に蹴りを加えた。
「す…すごい」
魅奈はその数秒間の戦いをみて驚く、さっきまで勝てないとしか思わなかった敵がやられているからだ。
「気を抜かない、次は913193」
杏は踵落しを実行しようと片足を上げた。敵は阻止しようと体を支えている足をダメにしようと左腕で殴ろうとすると
バン
銃声と共に銃弾の力により左腕は地面に無理矢理叩き付けられた。敵は咄嗟に動ける腕で防御しようとした。足は降ろされると人間なのかと疑いたくなる衝撃が走る。敵は顔が地面と衝突した。
「23331051341941125265」
杏が数字を叫ぶと足を掴まれ体が浮く感覚に支配されると強い力で振り回される。杏さナイフで足を掴んでいる腕を力一杯に刺し肉に食い込む。しかし力は弱まらず壁に投げつけられ倒れる。
「天夏さん!!」
魅奈が杏に駆け寄ろうと一歩踏み出したら足元に石ころが飛んで来た。
「来ちゃいけない。それより入力を優先して。次…951553251121234314」
死んじゃ嫌だ。貴方は数少ない私の理解者なんだ。貴方と一緒だと昔の自分自身に戻れるかもしれないんだ…
「大丈夫俺は死なない…だから安心して?終わった後は時間がある時だけだけど遊んだりしよう。会って間もない男でよければね」
「そんナ余裕がアルトおモウな!」
化け物は刺されたナイフを抜いたらすぐ捨て壁を砕き手頃の岩を両手に持ち片方を杏に投げ付けもう片方を魅奈に投げ付けた。
「きゃあ」
魅奈は頭を手で覆い体を低くした。岩はそれでも直撃する場所にいる事には変わらない。
「チッ」
杏は前転してオートマグ天を構え引き金を引いた。魅奈に投げられた岩は弾が命中して砕けた。
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