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STAGE 神社
私は神社の中に入り奥の部屋に行き身を隠し息を殺した。化け物が何処かに行くのを信じながら
「私震えてる」
自分の体を見て本当に恐ろしいという事が良くわかる。
「助けてよ…私を助けてよ」
涙を流しながら小声で言う誰にも届くハズが無くも
ガラ
自分の意識をドアに集中する。誰かが入って来たのだ。恐怖感と闘いながら息を殺し目を閉じる。
(お願い見つけ出さないでお願い)
少女の願いも虚しく聴覚は自分の方に歩いて来る足音を捕らえた。今更動く事も出来ずただ隠れる事しかできなかった。遂に足音は自分の前で止まる。駄目だと諦めた。
「大丈夫?」
少女は声の主を見ると杏が立っていたのだ。杏の姿を見て涙が溢れだし抱き着く。いきなり抱き着かれ少し驚くが少女の体が震えているのがわかりゆっくりと抱き寄せた。
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