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「外からか早く逃げないと、今入って来られたら厄介だ」
「今?」
「そう逃げるまで、昔この神社で遊んでいた時にある隠し通路を見つけたんだ」
杏は広い部屋の右隅に行って板をひっくり返すと下に行く梯が現れた
「時間がない早く」
「は、はい」
魅奈は通路の存在に驚きながら杏に違和感を覚えた。何故この人は冷静にいられるのか?普通あの音を聞けばかなり慌てて判断が鈍るはずだ。なのに冷静過ぎる。化け物の正体を知っているのではないか?この通路は何処に繋がっているのか?色々な考えがよぎる。
「早く何をしているんだ!」
杏の声でリアルに戻され急ぎ足で杏の所に行き梯を降りる。魅奈が降りるのを確認したら自分も梯降りながら通路の入口を塞いだ。
今はこの人を信じるしかない。こんな気持ちを抱きながら
STAGE 神社 外
「ドレダけ逃げテもマーキングをシテいる。無駄無駄」
大きな岩を口にいれニコニコしながら噛砕く、粕となった岩を口内から吐き捨て唇を舐める
「あ~マズイ、生き物イガイはマズすぎ。獲物をトコトん壊して悲鳴をキキながラ食ス。いいソソラレる」
化け物は楽しみながら入口を壊し中に入り獲物を追い詰めていく…
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