滅びと紅と死の大地

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そこの空が紅かった- それは夕日のような優雅で美しいもので無く、血のような赤黒く禍々しいものだ ここは第5管理世界、《フナリエ》と呼ばれていた 四季が存在し自然が豊かで観光客が多く行き来していて、自然を残しつつ発展を遂げていた しかし、空が紅に染まってから3日で豊かな自然は死滅し、人々は屍の大地を築いていた もはや、人々の叫び声も聞こえない死の大地に1人の少女が居た 屍に囲まれながら、虚ろいだ瞳で自分の前に置かれた一冊紅い本を見つめていた そんな少女に近付く人影があった その数は数十人、皆同じような服を着ていて、手にはデバイスといわれる杖を持っている 彼らは《時空管理局》に所属する魔導士と呼ばれる者たちだ 彼らの任務はこの世界での魔力爆破に関する調査 そうして、降り立ち目の当たりにしたのはまさしく地獄絵図だった その中見つけた唯一の生存者である少女を救出のために近付いたのだ ただし、それは間違いだった 1人の隊員が少女に声をかけようとした しようとした瞬間、紅い光を放つ杭が心臓を貫いた 辺りにいた隊員だけでなく、貫かれた本人すら気付くのに時間がかかった 気付いた時には遅すぎた 数十秒で隊は全滅した 悲鳴を揚げるひまもなく そうして、新たな鮮血の散った、周囲を見渡し少女は紅の虚空に呟く 「誰か、助けて・・・」
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