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そんな二人の会話を桃色の髪をした女性-シグナムは微笑みながら聞いていた
彼女が居るのは家の庭
そこでビーチチェアに横になっている
「なんか、楽しそうだな」
すると、シグナムのもとに1人の少女が現れた
少女の背丈はリィーンフォースたちよりも多少大きく、髪はアギトと同じように紅い
「ヴィータか。いや、うちの末っ子2人の楽しそうな声が聞こえてきたものでな」
「ああ、確かに、そりゃ楽しそうだな」
肩をすくめながらヴィータが微笑む
それに吊られてシグナムも微笑んだ
「しかし、遅かったな。もう少し早く帰ってくるかと思ったが・・・」
そう呟き、シグナムは右手の腕時計を見やる
「いや、こいつを買いに行ってたらな」
そう言い、ヴィータがシグナムに見せたのは今、ミッドチルダで大人気の洋菓子店の箱だった
行列が毎日できる超有名店であるためケーキ1つ買うのに2~3時間かかるのだ
「この暑さの中、あの行列に並んだのか?」
ミッドチルダの今の季節は夏、今日の気温は30℃を超えている
その中、待ち時間一時間越えの行列を並ぶというのはもはや苦行というものだ。
「ああ、確かに暑かったがアイツらの喜ぶ顔を想像すれば、暑さも吹っ飛ぶってもんさ」
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