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「え~っと、ディーク、どこ向かってんのぉ?」
抱えられて……何処かへ向かってる。
理事長室とは方向が違うしぃ、ディークが保健室に連れていくはずがないしぃ…
って、外に出ちゃうのぉ?え~?ボスはぁ?
「おい、そろそろその話し方止めろ。まぁ、プレイとしてはいいが、久々に会ったんだ。………お前が見たい」
クスッ
「………じゃあさ、降ろして?ディーク?」
降ろしてくれないと、俺自身にも戻れない。
「駄目だ。降ろすのは車に着いてからだ」
ディークは相変わらずらしい。
「…………ディーク?」
「ん?」
「ありがとう」
俺はディークの首に腕をまわし、引き寄せキスをした。軽く、でも今まで会えなくて寂しかったという気持ちを伝えるように。
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