2人が本棚に入れています
本棚に追加
「僕、そうゆう趣味ないんで」
僕は歩き出す。
男は慌てて横に並び、歩幅を合わせて来た。
「そ、そうゆんじゃないんだ。君の目撃証言が相次いでだね…それもおかしな事を言うんだ」
「僕が何かしましたか?」
歩くペースは変えずに、狭い道を選んでいく。
「魔力放出不正妨害及び……本題は目撃者が君の事を『蒼炎の悪魔』と呼ぶのでね」
「…都市伝説信じるんですか?」
男は渋々になりながらも答える。
「仕事となれば別だけど……頭から離れられないのは事実だね」
「都市伝説によれば魔力を利用してるという噂です……ですが僕には魔力がありません」
男は理解出来ない、と見れば判るような無言の行動をとっている。
「だから別の人だと思います。存在すればの話ですが」
最初のコメントを投稿しよう!