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「それは調べれば判る事だ」
男との距離は1メートル弱。
「……馬鹿は嫌いです」
「なっ!ば、馬鹿だと?」
「僕は面倒なのが一番嫌いです」
目くらましを投げつけ、一瞬にしてその場を離れる。
幅、大人二人分くらいのスペースが続く通路は迷路のように細々とあり、僕は見慣れた道を走った。
「やはり君が『蒼炎の悪魔』なんだろう!」などという声は遠くの方に消えていった。
それでも僕は走りつづけた。
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