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「ち、遅刻するよう…うわわわわ」
階段を駆け下りるとそこにはないはずのものが。
バッタ――ン
「っ痛……これはやばいですね」
「ふ、ふふふ不法侵入者ぁぁぁああ!?」
捕まえました。
馬乗りになったのはほんの一瞬。
力が抜けた状態で豪快に退かされたので、床に何回も転がる。おかげで壁にぶつかる羽目になった。
「あ、すみません。つい…」
「う…あ…ん?…確か、セネ…ゴリ君」
きのう夢に出てきた人物だった。
彼は立ち上がると笑顔になる。
「死にたいのですかそうですか」
朝の日差しが入る廊下でありながら辺りが薄暗くなる。
「ん?おかしいですね。その名前を仰る方は僕の手で始末…コホン。いえ、未だ外出禁止で情報が漏れる事はないはずなんですが。一体誰に聞いたんですか?」
「あ、ええと」
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