立ち止まる前

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『ハァハァハァ…ングゥッ…み、水くれ…し、死ぬぅ~…。』その場に座り込む僕。 『…先輩だらしなさすぎ…先に体育館行くからね!………もう!』ナオは、僕の手を握り引っぱり起こそうとした。 この時かな…僕の中で何かが戸惑い、胸の中で暴れ始めた。 『わ、わかったから!』 照れながらナオの華奢な手を握り返し、起き上がる。 そして僕は、暴れる心を気づかれないようにして、ナオと一緒に体育館に向かった。
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