戦い

3/9
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
路地の終わりが見える。 左の胸ポケットに入った携帯端末にも似たレーダーにはまだ反応はない。 路地は十字路になっていた。 厭な道だ。 包囲されて攻撃を受けやすい地形。マコトは眉をひそめた。 しかし、センサーには反応はない。もちろん機械に絶対はないが、まず信用してもいいだろう。 彼は再び歩を進め、十字路に向かった。素早く十字路を右折し、壁際にぴったりと身をよせる。 こういうとき、壁沿いでないど真ん中を進むのは、経験が危険だと教えてくれていた。 拳銃の照星の先には何もいない。 (クリア!) マコトは急いで背後も確認しようとした。その瞬間!
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!