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路地の終わりが見える。
左の胸ポケットに入った携帯端末にも似たレーダーにはまだ反応はない。
路地は十字路になっていた。
厭な道だ。
包囲されて攻撃を受けやすい地形。マコトは眉をひそめた。
しかし、センサーには反応はない。もちろん機械に絶対はないが、まず信用してもいいだろう。
彼は再び歩を進め、十字路に向かった。素早く十字路を右折し、壁際にぴったりと身をよせる。
こういうとき、壁沿いでないど真ん中を進むのは、経験が危険だと教えてくれていた。
拳銃の照星の先には何もいない。
(クリア!)
マコトは急いで背後も確認しようとした。その瞬間!
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