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ふとポケットのレーダーが激しく振動した。今さらミュータントを感知したらしい。
マコトは舌打ちして左右に素早く視線を走らせた。
いる!
もう2匹のミュータントが、さきほどの十字路から飛び出してきた。なんだか背の高いのと、背が低い小太りのミュータントのペアだ。どちらも魚に似ていた。
距離は近い。
うち、1匹のミュータントが跳躍した。
どのみち意外な動きをするミュータントに銃弾は当てにくい。
マコトは逆に走りだした。
背後でドサっと音がする。さっきの奴が着地したのだ。
時間はない。
少しあわてたように見える目の前の、小太りのほうのミュータントを狙う。自分も走っていて自信がなかったので、二連射。
幸い一方の弾丸が、ミュータントの頭部を砕いた。念のためもう一発叩き込む。
残り12発。
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