ふとした2分間

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意識的に外の景色を眺めてみようとしてみた。 空はくもりで、雨は降ってないけど、ただ今にもさらりと降りそうなくらいの湿気をまとった空気が自分の心に降りてきた。 あぁ、鳥の鳴き声が聞こえる。 近所の掃除機の音も聞こえて、道路を見たら車がどこか目的にむかって走っている。 ふと自分の部屋の時計を見ても、そんなに時間は経ってない。 現実逃避ってしてみたくて外を眺めてみたのに、実際2分くらいしか現実逃避できてなかった。 それくらい時間は私にはない…ってわけじゃない。 きっと時間にせっかちなんだろうな。 毎日訪れる朝に始まり夜に終わる生活を過ごしているだけなんだけど… きっとみんなこんなもんなんだろうな、せっかちに不器用に生きているんだろうな… いや、みんな自分と同じだなんて考えたら、おこがましいか。 でもそうやって考えていないと、いっぱいの時間の中に自分だけ置いていかれそうな恐怖に襲われるから、身動きがとれなくなるから、みんなを自分と同じ位置に置きたくなる。 なんて浅はかな考えなんでしょう? でもこれが私です。
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