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テルモピレーは天然の要害でした。道幅が非常に狭く、狭いところは幅15メートル程度しかありません。
ペルシアの大王、クセルクセスはギリシア軍の布陣を見て舌打ちしました。
ここではペルシアの大軍が生かせない。ならば個人で勝るギリシア兵、特にスパルタ兵に分がある、ということです。
クセルクセスは警戒しました。よくよく考えてみれば、この人数で20万の大軍に向かってくるはずがない。きっと何か策があるのだ、と。
しかし4日経っても援軍が来る気配もなく、陣営を抜け出す者もいない。ただひたすらに陣を組み、こちらを見据えている。
ここに来て、ようやくクセルクセスもギリシア軍は本気だと悟り、攻撃命令を下したのでした。
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