最初は気楽に

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そうして合戦の火蓋が切って落とされました。 先頭のスパルタ兵は勇猛です。狭い地形をうまく利用しながら、押し寄せるペルシア兵を盾で押し返し、長槍で突き崩していきます。 クセルクセスは苛立ちます。何をやっている、たった300人が何故崩せない! それもそのはず、ペルシア兵の大部分が強制徴用された被征服民で嫌々戦争をさせられている。 しかしギリシア兵は違う。愛すべき祖国のため、そして全ギリシアのため戦っているんです。その士気には歴然とした差がありました。 戦場は見る見るペルシア兵の死体で埋まっていく。その状態が3日も続くと、ペルシア陣営に「スパルタ人は化け物か」という雰囲気が広がり、ますます士気が落ちていきます。 さすがにクセルクセスも焦る。このままではたった300人に敗走してしまう。せめて背後を突ければ・・・・・・。
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