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「魁ー、これして。」
「魁ー、これやっててな。」
「魁ー、俺今日焼き魚が食いてー。」
「魁ー、今日の夕飯何?」
「魁ー、手合わせしてくれねぇか?」
杏「……………………。」
「「「「「「「「「「「魁ー」」」」」」」」」」」
杏「だぁー、もう!うぜぇよてめぇら!俺は聖徳太子じゃねえんだからな!」
あの竜馬事件(?)から早数日。あの後、新撰組に帰って沖田にオムライスを食わせていたら3バカトリオ(藤堂、永倉、原田)が俺等も食いたいと言い出し、後はドミノ倒しの如く、俺も俺もと他の奴らが言い出し、そのせいでトシがうるせーぞ!と怒鳴りつけ正座で小一時間説教を喰らったのは記憶に新しい。
まぁ、私は新撰組では上記の通り、料理当番だけではなく家事から手合わせまで、雑用係的な位置でやっている。
沖「魁は人気者ですね~。」
ニコニコしながら沖田が近づいてくる。
因みに、トシと近藤さんは遠征に行っていて今は新撰組屯所にはいない。
あの土方に女とバレた日から結構な日数が経っているけど、何もないということは秘密を守ってくれているのだろう。
杏「人気者ていうよりかは便利な何でも屋がいて助かるみたいな感じがするぞ?」
沖「まぁ、仕方ないですよ、魁ですから。」
意味わかんねぇよと返しながら溜め息を吐く。
今回は、新撰組の日常を見てもらいたい。
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