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その後、二人は学生時代の話で盛り上がっていた。
二人が話している間に店はいつの間にか客が増え、あちこちからいろんな話し声が聞こえる。
『っと…お客さん増えたから注文とるの手伝ってくるわ』
カウンター内の男はそう言うとメモ用紙とペンを持ってお客の方へ向かって行き、カウンターに残されたもう一人の男は、話しに夢中ですっかり温くなってしまった酒を飲み干してぼんやりとしている。
しばらくぼんやりしていると、入口付近の席に座るお客たちから小さな歓声が上がり、周りのお客もなんだなんだと入口の方に注目していた。
男は横目でチラリと入口の方に目をやると息を飲んだ。
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