平日、平凡、平穏

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僕──岸本飛鳥(きしもと あすか)と頼が今いるのは、学校である。 TK-003高校だ(ちなみに後半の数字はその高校の全国区での成績の順位である。つまり、全国区の高校の中で3番目に偉い高校だということだ)。 このニホン国は、小学校→中学校→高校まで義務教育となっている。 高校を卒業した後の進路は大体は二つに分類される。 一つは会社員などのインドア系の道。しかし、経済などを支える者でもあるため、頭の良し悪しによって待遇が違うらしい(良かったら2階級特進なんてもんじゃないらしい。悪かったら10年出世ないとか酷いもんだ)。 二つめは、同一軍に所属して国の警備や戦争に参戦する兵士になるアウトドア系。こっちは体力有る無しは関係なく、平等だ。(しかし出来ない奴にはそれなりの指導が入るらしい) 中学校までは皆同じことをするが、高校になったら二つの内どちらかの道に進む為にその生徒にあった授業プログラムを作り、その通りに授業を受ける。 頼と僕は完全に真反対のタイプなのに、なぜか同じクラスだったのには未だに疑問を持っているが。 「(ま、悪くはないから…もういいや)」 テスト用紙が回ってきたから、思考を中断し、頭の中のスイッチを切り替えた。 .
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