World War

平日、平凡、平穏

僕は、いつもの帰り道を歩いていた。

頼は、あまりにも落ち込んでいた為そっとしておいた。

「今日は綺麗な夕焼けだな…」

沈みゆく夕日に目を細める。

と──

夕日の真ん中に、黒い人影が一瞬見えた。

「──…ん？」

目を凝らして、もう一度夕日を細目で見る。

何もない。

…何だ、幻覚か？

僕は鞄を背負い直し、歩を進めた。

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