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誰も居ない、国語教科室。
意外と中は綺麗に片付いていた。
私は、教科書を机に置いて後ろを振り返った。
優「ぅおぉおぉ!?」
銀『何つー声出してんだよ』
後ろには、いつから居たのか先生が立っていた。
教科書、投げなくて良かった。
ホッと胸を撫で下ろして、先生を見る。
相変わらず、ボサボサ頭に死んだ魚の目をしている。
一つ気づいたのが、甘い匂いが先生からしてくる事。
普段、近寄る事がないからね。
銀『ご苦労さん。コレやる』
そう言って、ポケットから出したのはイチゴミルク飴だった。
こんなんで喜ぶ高校生は居ないよ。
そう思いつつも、受け取ってしまう自分が憎い。
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