第一話 始まりは突然に

5/13

274人が本棚に入れています
本棚に追加
/70ページ
  屋上に行くと、見慣れた顔がちらほらと居た。 しかし… 一角だけ、異様な雰囲気を放つ場所があった。 ま『チッ!先を越されたっス』 また子が舌打ちをした。 その様子から、急に屋上に行くと言い出した理由が判った。 その一角には、一人の人物を囲むようにして女子が固まっている。 多分…あれが高杉先生なんだろう。 確かに…また子とか他の女子が食いつくのが判る。 端正な顔立ちに、大人の色気がムンムンの女子が喜びそうな感じ。 沖『ありィ?優姫とまた子じゃないですかィ』 キーキーと地団駄を踏むまた子と私の後ろから、聞きなれた声が聞こえた。  
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

274人が本棚に入れています
本棚に追加