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沖田くんは、私の手を離すと地面に座り込んだ。
沖『膝枕してくだせェ』
優「は?」
その言葉の意味を、すぐに理解できなかった。
私が一人でオロオロしていると、おもむろに手を掴んで座らされる。
沖『膝、借りますぜィ』
沖田くんは有無も言わさず、愛用のアイマスクをして膝に頭を置く。
サラサラの髪がくすぐったい。
沖『……俺は、動物扱いですかィ?』
沖田くんの言葉に我に返った。
気付けば、沖田くんの頭を撫でていた。
優「あっ…ごめん。つい…」
気を悪くしたかなと思い、手を引っ込めようとしたが沖田くんによって遮られ、頭に手を持っていかれる。
沖『このままで良い』
そう言うと、また静かに寝息をたて始めた。
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