274人が本棚に入れています
本棚に追加
/70ページ
次々と屋台の前を通り過ぎて、少し広い場所に出た。
やっと、あの重圧から解放されたと思った矢先だった。
土『おわっ!!』
優「え?」
端を歩いていた私達は、人の波に押され草むらの中に弾き出された。
そして、今に至る。
やっと、状況を理解できた。
優「土方くん、ごめんね。行こうか」
土『え?あ…あぁ』
皆、心配してるだろうな。
先に行こうとする私の目の前に、手が差し出された。
土『ほら。はぐれたら元も子もねぇだろ?』
優「う…うん」
少し迷った後、遠慮がちに手を握ると『違う』と言われ握り直された。
最初のコメントを投稿しよう!