第二話 祭はカップルだらけじゃねーかぁぁ!

8/31

274人が本棚に入れています
本棚に追加
/70ページ
  次々と屋台の前を通り過ぎて、少し広い場所に出た。 やっと、あの重圧から解放されたと思った矢先だった。 土『おわっ!!』 優「え?」 端を歩いていた私達は、人の波に押され草むらの中に弾き出された。 そして、今に至る。 やっと、状況を理解できた。 優「土方くん、ごめんね。行こうか」 土『え?あ…あぁ』 皆、心配してるだろうな。 先に行こうとする私の目の前に、手が差し出された。 土『ほら。はぐれたら元も子もねぇだろ?』 優「う…うん」 少し迷った後、遠慮がちに手を握ると『違う』と言われ握り直された。    
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

274人が本棚に入れています
本棚に追加