第二話 祭はカップルだらけじゃねーかぁぁ!

19/31

274人が本棚に入れています
本棚に追加
/70ページ
  沖田くんのこの顔は、絶対にロクな事じゃない。 沖『これは、あんたに付ける首輪でさァ。俺から離れないようにね』 優「は…ははっ」 私、犬じゃないんですが!! 首輪って…離れないようにって…。 沖『付けて欲しいんですかィ?残念ですねィ。まだ、付けてあげられないんですぜィ』 いやいやいや!! 付けて欲しい訳じゃないし!! いらねーよ!! 引き攣った笑顔を浮かべる私をヨソに、沖田くんは携帯を開いてすぐに閉じた。 沖『そろそろ帰りますかィ。仕方ないから、送って行きまさァ』 仕方ないって…。 というか、今何時? 沖田くんに続き、携帯を見ると22時を回っていた…。 優「もうこんな時間!?早く帰ろう!!」 ゲーセンを出て、私はタクシーで帰ると言ったが、許されず送ってもらう事になった。 他愛も無い話をしていたせいか、あっという間に家に着いた。 優「沖田くん、ごめんね?送ってもらって…」 沖『構いませんぜィ。それよりそのネックレス、俺と二人だけの時に付けてくだせェ』 優「え?あ…うん…」 意味が判らなかったけど、とりあえず頷いておく。 私が頷くのを見て、満足したように笑うと沖田くんは帰って行った。   →P51へ   
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

274人が本棚に入れています
本棚に追加