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沖田くんのこの顔は、絶対にロクな事じゃない。
沖『これは、あんたに付ける首輪でさァ。俺から離れないようにね』
優「は…ははっ」
私、犬じゃないんですが!!
首輪って…離れないようにって…。
沖『付けて欲しいんですかィ?残念ですねィ。まだ、付けてあげられないんですぜィ』
いやいやいや!!
付けて欲しい訳じゃないし!!
いらねーよ!!
引き攣った笑顔を浮かべる私をヨソに、沖田くんは携帯を開いてすぐに閉じた。
沖『そろそろ帰りますかィ。仕方ないから、送って行きまさァ』
仕方ないって…。
というか、今何時?
沖田くんに続き、携帯を見ると22時を回っていた…。
優「もうこんな時間!?早く帰ろう!!」
ゲーセンを出て、私はタクシーで帰ると言ったが、許されず送ってもらう事になった。
他愛も無い話をしていたせいか、あっという間に家に着いた。
優「沖田くん、ごめんね?送ってもらって…」
沖『構いませんぜィ。それよりそのネックレス、俺と二人だけの時に付けてくだせェ』
優「え?あ…うん…」
意味が判らなかったけど、とりあえず頷いておく。
私が頷くのを見て、満足したように笑うと沖田くんは帰って行った。
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