第二話 祭はカップルだらけじゃねーかぁぁ!

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ー土方編ー   私は、土方くんと屋台を回る事にした。 着てすぐに、花火会場に行ったから屋台を見ていない。 あ…でも、私が居たら邪魔かな? それとなく、土方くんに聞いてみると顔を真っ赤にしながら 土『べ…別に良いけどよ、はぐれんじゃねーぞ?』 それだけ言うと、私の手を引っ張って人混みの中に入っていった。 何だかんだ言って、土方くんは優しい。 人混みから私を守るように、歩いてくれている。 優「あっ!あれ可愛い」 的屋にあった、クマのヌイグルミに私の目は奪われた。 でも…射的なんてやった事ないし…。 土『おじさん、一回ね』 『何、お兄ちゃん。彼女のために取ってやるのかい?』 か…彼女!? ないないない!! 土『そうなんだ。だから、コレ取ったら、何かオマケしてくれよ』 否定しようと口を開く前に、土方くんがニヒルな笑みを浮かべて言った。 『あぁ。良いぜ?まぁ、簡単に取れる訳……』 土『沖田、死ね』 ……………え? 一発で取った事にも驚いたけど、撃つ前の一言にも驚いた。 『凄いね、お兄ちゃん!これを、一発で取ったのお兄ちゃんが初めてだよ!』 おじさんは、興奮している。 土『他に欲しいの無いか?』 玉はあと4発残っているが、コレと言って欲しい物が無い。 首を横に振る私を見て、土方くんは玉をおじさんに返した。 おじさんは、まだ興奮していてクマと、袋いっぱいのお菓子をくれた。  
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