第二話 祭はカップルだらけじゃねーかぁぁ!

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優「土方くん…何で、私の欲しいのが判ったの?」 私は「可愛い」としか言ってないし、指もさしてない。 ……エスパー? 土『いや…何となく』 土方くんは、マヨ味のイカ焼き(何で、そんなものがあるかは判らない)を頬張りながら答えた。 直感で当てるなんて… 優「うわぁ!!」 『ってぇなぁ!!』 よそ見していたせいで、如何にもな人とぶつかってしまった。 正確には、あっちからなんだけど。 『あーぁ。いってぇ!腕、折れちまったじゃねーか!』 うわぁ…お決まりのセリフ。 あんな位じゃ、折れないから。 優「すみません」 面倒臭いから謝る。 謝ったって、許してくれる筈もないんだけどね。 『「すみません」で、済むと思ってんのかぁ!?』 うるさい。 ちょっと、いくらなんでもキレるよ? 土『あ?何だ、てめーは』 黙ってた土方くんが、私の手を離してイカ焼きを持ったまま、空いた方の手で男の腕を掴んだ。 土『腕が折れたって?お望みなら、俺が本当に折ってやっても良いぜ?』 土方くんの瞳孔が更に開く。 恐いんですけど。 土方くんの気迫におされたのか、男はお決まりのセリフ(省略するけど)を吐いて居なくなった。  
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