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土『ケガはねーか?』
優「う…うん。ありがと」
私の方に向き直った土方くんは、いつもの顔に戻っていた。
土『そうか。なら良い』
柔らかい笑顔を浮かべて、私の手を取り歩き出した。
いつの間にか、手を繋ぐのが当たり前のようになってる。
……変に気にしすぎだよね。
土方くんは、はぐれないようにって手を繋いでるだけ。
それ以上の気持ちは無い。
判ってる。
判ってる筈なのに…
慣れていないせいか、意識してしまう。
これだから、恋愛経験の無い私はどうしようもない。
そうこうしてる内に、屋台を見終えてしまった。
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