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…普通は、ガサツでだらしない格好でボサボサ頭で死んだ魚の目をしててエロくて変態な人の部屋って言うと、凄く汚いイメージだけど…。
銀八先生の部屋は、本当に必要なものしか置いてなくて綺麗。
ちゃんと片付いてる。
銀『どうした?何もしねーから入れよ。……まだ』
あれ?
最後のは幻聴ですか?
玄関に突っ立ったままの私の手を、先生が引っ張る。
よし。
諦めて、お茶だけ飲んで帰ろう。
一気飲みして帰ろう。
先生に促されるまま、ソファーに座る。
銀『まぁ、遠慮しねーで飲めや』
私の前に置かれたのは、缶ビール。
優「未成年が飲める訳ねーだろ!?」
銀『待て待て待て!!よく見ろ!!』
缶を掴んで、先生に投げようとする私を制止する。
よく見ろって…ん?
先生に言われた通り、よく缶を見ると
【ビール!!のようなコーラ】
と、書かれていた。
優「紛らわしいもん出すな!!」
先生の顔面に、私の見事なストレートが入ったのは言うまでもない。
っていうか、こんなフザけたものが売ってんのか?
恐る恐る缶を開けて、口を付ける。
優「……本当にコーラだ」
銀『だろ?流石に俺でも、生徒に酒飲ませねーよ』
いや。
先生なら、やりかねないから怖い。
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