第二話 祭はカップルだらけじゃねーかぁぁ!

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  優「これ飲んだら、帰りますからね」 銀『えー……はい。判りました』 私の睨みで、先生は萎縮した。 っていうか、コレ。 普通のコーラより、炭酸キツくない? 私の早く帰ろう計画が、脆くも崩れ去っていく。 銀『なぁ。別に、誰を好きになったって関係ねーよな』 優「いきなり何ですか?ちゃんと常識があれば、良いんじゃないですか?」 銀『常識?そんなもん、いらねーだろ。それより、先生と生徒って…何か良くね?』 テーブルを挟んで、向かいに座る先生が身を乗り出してきた。 それに伴い、少し後ろに下がる。 生き生きとした目は、何かを企んでる証拠。 はっ! まさか… 優「私に、さっちゃんと付き合う為の手引きをしろって言いたいんですか!?」 銀『いや…ちが…』 優「こんの変態エロ教師!!」 パシッ! 振り上げた手は、いとも簡単に掴まれてしまった。 グッと、先生との距離が近くなる。 銀『落ち着けって。誤解すんな』 少し困った表情を浮かべる先生。 こんな顔…見た事ない。 呆気にとられる私の手を離し, 立ち上がった。 銀『……送ってく』 優「いや。良いですよ。近いし」 銀『良いから。女の一人歩きは、あぶねーからな』先生の家に居る方が、危ないと思います。 そう言いかけたが、敢えて呑み込んだ。 その後、スクーターに乗せられ、無事に家に帰る事が出来た。 →P51へ  
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